作業療法総合研究所について


設立意図 「SCOPE」

作業療法総合研究所(通称:OT総研・OT Lab)は,作業療法に関する様々な取り組み,情報やアイデア,知識をシェアするプラットフォームとして2013年に設立されました.
OT Labの大きな設立意図としまして,頭文字を取って「SCOPE(スコープ)」と名付けました.

★ Simple – 作業療法を分かり易くする

作業療法はその対象や評価・治療手法が多様なのがひとつの強みですが,多様が故に,その効果やあり方を客観的に表す際に非常に苦労します.作業療法に関する研究論文や学会発表においても,最近では,正直,小難し過ぎてとっつきづらい印象を受けています.自分達のやっていることをしっかり分かりやすくシンプルに伝える工夫をしていくことに取り組んでいきます.

★ Core – 作業療法の原点を再確認する

昨今,様々な理論・手技が開発されていますが,私達の軸は「作業療法」です.様々な理論・手技は「作業療法」を効果的に展開していくためのツールです.「作業療法」の原点をもう一度見つめ直し,より効果的で質の高い作業療法の展開を目指します.

★ Open – 作業療法を誰でも参加できる身近なものにする

作業療法は多様だ.幅が広い.と言いつつ,作業療法士は積極的に他職種と交流しているでしょうか.多くの人に分かって頂く工夫をしているでしょうか.懐を深く多様な価値観を受け入れているでしょうか.OT Labでは作業療法に関する様々なことをオープンに楽しく意見交換が出来る場を作ります.OT Labへの参加者は特に医療・福祉・介護関連職種でなくてもかまいません.ウェブやネットを使った情報の配信等も行っていきます.

★ Practice – 作業療法をより実践的に役立てる

多くの作業療法士が考えていることは,目の前の患者さんがさらに良くなって欲しい.役に立ちたい.というものではないでしょうか.「作業とは何か」という哲学的な問いかけも大切ですが,作業をより実践につなげていくことを意識した勉強会の開催を行っていきます.また,実践し結果を出すためには様々な試行錯誤が必要ですし,時には失敗することもあるでしょう.患者さんに最大限メリットを享受して頂くために,実際の臨床場面で実施する前に,アイデアをブラッシュアップする場を作っていきます.

★ Education – 作業療法の質を高める

開催されている勉強会はまだまだ講義形式が多いですが,一方的に教える,教わるというよりも,御互いに学び合うというインタラクティブな形式を多く取り入れて行きます.様々な人たちとの巡り合いの中で,作業療法の楽しさや広がりを感じつつ,自分自身の強み・武器を発揮していけるようなプロジェクトを企画し,作業療法士の人材育成と熟達(レベルアップ),質の向上に取り組みます.

これらのような「場」があったらいいよね!と様々な場所で様々な作業療法士達と話しをしてきました.
「場が無いならば作ってしまおう!」ということで,作業療法総合研究所(通称:OT総研・OT Lab)を設立しました.ぜひとも御力添えの程宜しくお願い致します.

2013年1月11日
田中秀宜 Hideki TANAKA
作田浩行 Hiroyuki SAKUDA


活動方針

中堅作業療法士を対象とした種々のテーマによる少人数参加セミナー(”D. of Occupational Therapy” Seminar)を年に数クール,若手セラピストを対象とした年2回の研修会を開催する予定です.詳細については,適宜当ウェブサイトにてご確認下さい.

《 “Defining and Redefining Occupational Therapists Seminar (DOTs) 》
「作業療法士として取り組みたい,いくつかのこと.」

Defining and Redefining Occupational Therapists Seminar (DOTs)作業療法に関わる様々な問題について関心を持ち,その解決に向け一歩踏み出したい方のためのセミナーです.

現在の「作業療法」を取り巻く様々な問題について,第一線で活躍されているゲスト講師を迎え,その実情や課題を知り,自分の専門を越え,「作業療法」の視点から議論することで,多くの作業療法士が”苦手”としている,”自分の意見をアウトプットする勇気”と”解決に向け実践するチカラ”を高めて行きます.

参加者は積極的に自分の意見を発言することを期待されますが, 「恥ずかしい」「自信が無い」と思っている方でも大丈夫です. というより,そう感じている方にこそぜひ参加して欲しいのです. 誰でも最初は初心者です.うまく出来るように練習して,一緒に作業療法の魅力や効果をきちんと周りに伝えられるようになりましょう.

希望者の専門分野・領域は問いません.もちろん教員の方でも構いません. 本ゼミは主に中堅の作業療法士を対象としていますが,「ぜひチャレンジしたい」という新人の方も応募いただいて結構です.
※きめ細やかなサポートと内容を深めるため,少人数の募集となります.

DOTs案内:http://ot-lab.org/post/category/seminar

《 研修会 》

様々な団体が様々な内容の研修会・講習会を盛んに開催する時代になりました.しかし,それらを概観していると,ある特定の知識や技術などに特化した内容のものがほとんどのように見受けられます.

そこで作業療法研究所では,作業療法業界の全体的な底上げを図るべく,若手セラピストを対象とした「入門編」と言えるような研修会を開催していこうと考えています.もちろん,若手の方に限らず,他職種の方々や復習したい中堅の方の参加も大歓迎です.気兼ねなく参加いただければと考えています.

研修会案内:http://ot-lab.org/post/category/lecture


会員募集中

会員登録(無料)をしていただくことで,セミナーや研修会の開催情報などを電子メールで受信することもできます.会員登録については,下記ページをご覧下さい.

入会の申込み ⇒ http://ot-lab.org/resist


作業療法総合研究所・運営スタッフ

《理事》

代表理事:田中秀宜 (作業療法士,北里大学医療衛生学部)
代表近景 作業療法士として臨床の現場で働き十数年経過しました.中堅と言われるキャリアに差し掛かってきましたが,自分自身の技能の向上について試行錯誤を繰り返す毎日です.作業療法やリハビリテーションについて勉強すればするほど,その可能性にはまだまだ広がりがあることに気づかされます.作業療法とリハビリテーションに軸足を置きつつ,楽しく実験的にその世界をどんどん広げて行きたいと思っています.(ブログ
理事・事務局担当:作田浩行 (作業療法士,昭和大学保健医療学部)
事務局担当者近景 特定の手技や主張に傾倒することで「作業療法」が持つ本来の魅力が失われてしまっているように,この数年感じています.けっして特定の手技や主張が良くないとは考えていません.ただ,もう一度「作業療法」そのものに立ち返る必要があるのではないかと考えているのです.こういった想いから中堅OTRになった今,田中さんと共にこの学術団体を立ち上げることとしました.(ブログ

《アドバイザー》

アドバイザー:佐藤良枝 (作業療法士,曽我病院)
アドバイザー近景 作業療法は医学と暮らしの橋渡しができる実践の科学であり、その視点は能力と特性を活かす生命への讃歌なのだと感じています。かつてもがきまくっていた私がアドバイザーなんて恐縮してしまいますが、「作業療法総合研究所」という「場」がより広く深く豊かに希望が交流する「場」になりそうな予感にワクワクしています。どうぞよろしくお願いいたします。(月刊よっしーワールド
アドバイザー:神保武則 (作業療法士,北里大学病院)
アドバイザー近景 皆さん、こんにちは。北里大学病院リハビリテーション部の神保武則と申します。このたびOT Lab のアドバイザーに就任することになりました。宜しくお願い致します。我々、作業療法士が常に見ている世界とは、その人「ひと」が刻んできた壮大な人生を舞台にした生き様です。それはまるで、悠々と大地を流れる歴史ある大河に似ていると思います。OT Labでは、様々な角度から作業療法を見つめ、その大河に流れ注ぐ原動力(エネルギー)を培い、その奥深さを知る場であると思います。そして知らぬ間に味わい高い興味と楽しい世界へと己が変化する。今後、皆様の善きアドバイザーの一人としてお役にたてれば幸いです。
アドバイザー:木下剛 (作業療法士,済生会横浜市東部病院)
アドバイザー近景 急性期病院で作業療法士として働き始めて、年月が過ぎればすぎるほど作業療法士として働くことに対する悩みや不安は増すばかり。作業療法とは何なのか。作業療法にこだわりたいという思いと、新しい事に取り組んで行かなくてはダメだという思いの中で日々悪戦苦闘しております。OT Labではアドバイザーとして皆様とこれからの作業療法について考え、行動していきたいと思います。
アドバイザー:大澤彩 (作業療法士,昭和大学江東豊洲病院)
アドバイザー近景 平成26年度より、教員職から附属病院へ出向となりました。ここ数年は、地域の支援への関わりが主だったこともあり、久々の急性期病院での臨床に戸惑いも大きいですが、急性期ならではの臨場感や緊張感が懐かしく感じられ「あぁ、臨床って面白いな」と再確認している今日この頃です。作業療法の多面性、活躍の場の多さ、奥深さを私自身が日々体感しながら、少しでもそれを皆さんと共有できるように、OTLabのお手伝いさせて頂ければ嬉しいです。
アドバイザー:水野健 (作業療法士,神奈川県立保健福祉大学)
アドバイザー近景 私は精神障害領域で10年以上臨床経験を経て,現在は教員をしています.その中で得られた思いは,非常に当たり前のことでした.リハビリテーションの主役はクライエント(学校では学生)であるということです.行動するのは結局クライエントであり,そのクライアントに対して作業療法士の出来ることは根拠をもって,どれだけの選択肢を示すことが出来るかだということです.そのためには多様性を認め,受け入れること,そして認めるためには様々なことに興味を持ち,を知っていくことだと私は考えてます.OTLabは領域や職種,1つの手技や理論に偏ることなく幅広く,奥深く,懐深く活動をしていいます.そんなOT Labのアドバイザーの1人として皆様と一緒に作業療法について考えいけることを非常に楽しみにしています.どうぞうよろしくお願いします.
アドバイザー:野々垣睦美 (作業療法士,クラブハウスすてっぷなな)
アドバイザー近景 人の暮らしにはさまざまな想いや背景があり,「なにを大切に生きていくのか」を決めることができるのはご本人だけ.その「大切なこと」に近づくためにはどうすれば良いのか,生活に向き合いながら考えることができる作業療法は楽しいな,と日々感じています.OT Labでは,みなさんと作業療法の楽しさと可能性を共有できればと思っています.どうぞよろしくお願い致します.

《サポーター》

サポーター近景
飯田夏実,作業療法士
相模原協同病院
サポーター近景
小口真奈,作業療法士
市ヶ尾カリヨン病院
サポーター近景
前田綾香,作業療法士
昭和大学藤が丘
リハビリテーション病院
サポーター近景
阿波静香,作業療法士
汐田総合病院
(敬称略)

作業療法総合研究所・事務局

横浜市緑区十日市場町1865
昭和大学保健医療学部作業療法学科 担当:作田浩行
電子メール:supportアットマークot-lab.org
問い合わせ:http://ot-lab.org/inquiry
ウェブサイト:http://ot-lab.org

参加受付完了メールが届かない場合
必ず電話(045-985-6537)にて問い合わせください